vcpkg: C++ パッケージ マネージャー
これまでは、C++の開発をする際にOpenCVなどのライブラリを自前でビルドして準備し、リンクして使っていた。ただ、このやり方だと、バージョンやビルドオプションの問題が度々起き、時間を溶かすことが多かった。
今回、vcpkgというC++のパッケージマネージャーを使って開発環境を整えることをやってみた。vcpkgで提供されているライブラリは全てVisual Studio 2015、Visual Studio 2017、Visual Studio 2019 との互換性がテストされているそうで、Visual Studioを使って開発している自分にとってはとても都合が良い。
vcpkgを使うための手順は以下の通り。
- vcpkgを以下より取得する。
https://github.com/Microsoft/vcpkg - 取得したディレクトリにある"bootstrap-vcpkg.bat"を実行する。実行後に"vcpkg.exe"が生成される。
- 必要なライブラリをインストールする。以下はOpenCVの場合。
vcpkg install opencv4[cuda,world,openmp]:x64-windows - Visual Studioに統合するために、コマンドプロンプトで以下を実行する。
vcpkg.exe integrate install
Visual Studioで適当なプロジェクトを作成し、プロジェクトのプロパティを開くと以下のようにvcpkgの項目が見えるようになる。また、ヘッダのパスやライブラリのパスなどを手動で設定することなく、#include<opencv2/opencv.hpp>すると自動でヘッダが見つかりOpenCVが利用できるようになっていることが確認できる。
簡単に開発環境の準備が出来てとても良い。ただ、今回OpenCVをインストールしてみたけれど、かなり時間がかかった。(計測していないけれど1時間以上はかかる)
また、バカみたいに容量が増えていくので、定期的にvcpkgのディレクトリにあるdownloadsやbuildtreesを削除した方が良いかも。
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